2007年11月に読んだ本秋の夜長の読書タイム。*106冊目 11月1日 「流星ワゴン」 重松清 38歳、秋。ある日、僕と同い歳の父親に出逢った。 僕らは、友達になれるだろうか? 死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳・秋。 その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議な ワゴンに拾われた。 そして自分と同い歳の父親に出逢った。 時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。 やり直しは、叶えられるのか? *107冊目 11月5日 「落下する夕方」 江国香織 梨果と八年一緒だった健吾が家を出た。 それと入れかわるように押しかけてきた健吾の新しい恋人・華子と 暮らすはめになった梨果は、彼女の不思議な魅力に取りつかれていく。 逃げることも、攻めることもできない寄妙な三角関係。 そして愛しきることも、憎みきることもできないひとたち…。 永遠に続く日常を温かで切ない感性が描いた、恋愛小説の新しい波。 *108冊目 11月7日 「誇り高き週末」 赤川次郎 70歳の大金持ちの選んだ相手はなんと28歳。 さまざまな思惑を抱えた一族が、花嫁披露の山荘に集まる日、 幽霊の元・妻もやってきた…。 それぞれの週末に起こる愛と殺意のオムニバス・ミステリー。 *109冊目 11月10日 「トワイライト」 重松清 小学校の卒業記念に埋めたタイムカプセルを開封するために、 26年ぶりに母校で再会した同級生たち。 夢と希望に満ちていたあのころ、未来が未来として輝いていた あの時代―しかし、大人になった彼らにとって、夢はしょせん 夢に終わり、厳しい現実が立ちはだかる。 人生の黄昏に生きる彼らの幸せへの問いかけとは。 *110冊目 11月17日 「ワーキング・ガールウォーズ」 柴田よしき 37歳女性、入社15年目、独身バツなし。 ついでに恋人・人望ともにナシ…。 ですが、それが何か?働く女の本音と弱音をリアルに描いた、 本格「負け犬」小説、誕生。 *111冊目 11月22日 「疾走 上」 重松清 広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、 寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。 教会に顔を出しながら陸上に励むシュウジ。 が、町に一大リゾートの開発計画が持ち上がり、 優秀だったはずの兄が犯したある犯罪をきっかけに、 シュウジ一家はたちまち苦難の道へと追い込まれる…。 *112冊目 11月25日 「疾走 下」 重松清 誰か一緒に生きてください―。 犯罪者の弟としてクラスで孤立を深め、 やがて一家離散の憂き目に遭ったシュウジは、故郷を出て、 ひとり東京へ向かうことを決意。 途中に立ち寄った大阪で地獄のようなときを過ごす。 孤独、祈り、暴力、セックス、聖書、殺人―。 人とつながりたい…。ただそれだけを胸に煉獄の道のりを 懸命に走りつづけた少年の軌跡。 *113冊目 11月27日 「年に、一度の二人」 永井するみ 来年の同じ日に、同じ場所で。 男と女は再会の約束をした。 7年間、秘密の逢瀬を重ねる主婦の物語「シャドウ」、 1年後の約束に思いを募らせるOLの姿を描く 「コンスタレーション」など、全3編を収録。 |